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情報の真偽は自己責任☆
2008年03月09日 (日)
最初に言っておく。



【殺人に至るメカニズム】



それが、私の研究テーマだ。


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『何故、人は人を殺すのか?』
『人を殺してはいけない』と、どの文化圏に置いても、忌避される行為であるが、倫理的かつ宗教的文化的精神的現実的に、『人は人を殺傷し殺害』する。
殺人とは、【人が人である限り避けられない『永遠のジレンマ』】だ。

『何故、人は人を殺してはいけないのか?』
『報復を恐れるから?』。『決まってることだから?』。『効率的でない?』
殺人には『どうしようもない理由』がある場合。または『どうでもよく取るに足らない理由』の場合と様々な意見・要因があるだろうが、『殺人の善悪』に関しては、私の研究テーマの範疇ではない。

私の研究テーマの主目的の根本とは『殺人に至る状態』、『殺人に至る要因』の解明に主眼を置く。
それらの条件を、感情論抜きに論理的に精査・分析し、殺人に至るプロセスを突き詰めつくして、明文化すれば意図的に殺人を起こさせたり、逆に殺人を防ぐことができるはずだ。

よって、本論文は、様々な条件の下に、殺人に至るメカニズムを解き明かし、『殺人をコントロールすること』を最終目的とする。

以上が論旨である。
説を分かり易くするため、結論を先に述べる。




結論1:殺人に至るのは、【殺人】=【殺人動機】≧【自制の壁】を突破した時である。

殺人に至るメカニズム、自制の壁突破5

【殺人動機】=各動機の総和。
【自制の壁】=各障壁の総和。
【殺人】≠【殺人動機】≦【自制の壁】
【殺人】=【殺人動機】>【自制の壁】


※近年のライトノベルやアニメにおける『殺人美談』、『殺人鬼崇拝主義』については後に述べる。




結論2:殺人に至るプロセスは、以下の5パターンに分類できる。
殺人に至るメカニズム、相関図2

パターンA、家族的要因:家庭環境が起因となる殺人。(尊属・血族殺人)
パターンB、環境的要因:周囲の環境を起因とする殺人。(A以外の他者に対する殺人)
パターンC、手段的要因:手段の上に必要となる殺人。(戦争・死刑・安楽死・屠殺)
パターンD、目的的要因:殺すこと自体が目的となる殺人。(反射的殺害行動)。
パターンE、逃避的要因:自分を殺すことで解決する自殺。(逃避的自殺行動)。

※各パターンの詳細については、結論を述べ終えた後に補足する。





結論3:過剰ストレスに対する“自己保全”のためのシフト化が“人間”から外れる原因である。
殺人に至るメカニズム、殺人に対する価値観のシフト化3

※『人を殺したい』と思うのは、生きる上で当然の生理現象である。
※実行した場合に、倫理・法律・社会性・将来性・良心の呵責で後悔するのも当然の現象である。
※しかし、『後悔の度合い』が過剰な場合、『既存の価値観』では自己保全に矛盾を来たす。
※そこで、『新たな価値観』を形成し、自己を正当化する行動に出る。
※最終形は、『前提条件(殺人動機)さえ揃えば、条件反射で行う殺人』
        『理想の自己を保全するための全否定による自殺』となる。




結論4:
『殺人を起こさせない』ためには、【自制の壁】を『突破させないこと』である。
また、『シフト化した“人”』に対しては、『前提条件(殺人動機)を満たさせないこと』が重要である。

殺人に至るメカニズム、殺人に至らせないメカニズム模式図5

以上が、本論文の結論にあたる。既に図で示したことで、大体の想像は察するが、より具体的に当説の理解を促すため、各結論を補足する。

それと、先に述べておくが、私の目指すやり方は、一般的かつ堅実な論文を書き、身内同士だけで進展のない千日手めいた出来レースの如き議論をする『古参のお偉いさん』のやり方ではなく、君達のようなまだ『道を知らない若い世代』でも理解し、興味を持つことができるよう平易な表現で説明することに留意していくつもりである。ひいては、君達の興味・関心・理解が新たな説を作り、新風となりて前人未踏の未知の領域を征服できるようになることを祈る。

私は、『人間の成長の可能性』に期待している。

以下、各結論の補足を行う。



【結論1:殺人に至るのは、【殺人】=【殺人動機】≧【自制の壁】=を突破した時である】について

『殺人動機』については、図に示したのはほんの一部であるが様々な要因がある。この【殺人動機】が溜まり、鬱屈し、煮詰まることで【自制の壁(殺人を起こさせない条件)】を突破し、殺人に至る。また、【殺人動機】、【自制の壁】共に流動的である。これは、時代背景、文化、宗教、そこに住まう“人間”の常識によって形成される“世間”が様々であるため一律の決まったモデルは存在しない。だが、『殺人の数』は【自制の壁】と【殺人動機】によるところが多く、例に挙げるならば、

・『法治国家・ハムラビ法典の時代』→少ない。
・『戦国時代・戦時中』→多い。

となり、関連性は顕著であり、

【殺人】≠【殺人動機】≦【自制の壁】
【殺人】=【殺人動機】>【自制の壁】
【殺人動機】=各動機の総和。
【自制の壁】=各障壁の総和。


で表すことができる。
一例として殺人が増加する場合を式に当てはめると、【ストレス過剰による殺人動機の増加】と、【『情報の氾濫』、『警察の弱体化』、『モラルの低下』、『想像力の欠如』、『キレやすい』などによる【自制の壁】の矮小化】が原因であることがわかる。

近年のライトノベル・アニメなどの『殺人美談』や『殺人鬼崇拝主義』については、『ストレス社会からの脱却』や『理不尽で無能な社会へのアンチテーゼ』などの【“世間”の常識】に対する反発と、【異常な価値観を内包する作品に食われる】ことによる『価値観の変化』による影響によるものと考えられるが、詳細についてはその道の専門家たちに未知を譲り、私は殺人に至るメカニズムの解明という領域に専念することにする。

また、一度、殺人に及んだ場合、日常行動の中に【選択肢:殺人】が増えるため、【自制の壁】を突破しやすくなる。これは、『問題が起これば暴力に訴える』=【選択肢:暴力】や『問題が起これば金銭で解決』=【選択肢:慰謝料】と同レベルの行動様式であり、多かれ少なかれ意識に現れるようになる。詳細は後に述べるが【価値観の変化】から【シフト化】への予兆となる。

以上が、結論1の補足であり、殺人を起こす状況である。

次に、結論2と3である、『殺人要因のパターン』と【シフト化】について説明したい。




【結論2:殺人に至るプロセスは、以下の5パターンに分類できる】
【結論3:過剰ストレスに対する“自己保全”のためのシフト化が“人間”から外れる原因である】
について

の2つの図で示した通り、殺人に至る要因は5パターンに分類でき、パターンA・B・Cからシフト化し、パターンD・Eに至る。ここでは、各パターンの詳細と、シフト化についての説明を行う。


パターンAは、【家族的要因】である。【家族的要因】であって、【家庭的要因】ではない。
家庭での成長過程において、両親・兄弟・姉妹・いとこ・両親の親や血縁による『血族的』。
つまり、『遺伝的』要因のことである。一般的に『人格の形成とは生活環境に依存する』という説があるが、同じ環境に置かれたからといって、必ずしも同じ行動形態を取る確率は低い。しかし、『定向進化』における『遺伝的要因』により、同じ血族内には、成長の方向性に優位差が見られる。その優位差と環境要因があいまって、人格が形成されていく内に『血族的』な『喜怒哀楽の前提条件』が確立され『個』が形成される。この『個』が家庭内で様々な軋轢を経た後に成長し、家族外の環境へ進出する。

また、このパターンAで起こる殺人動機(前提条件)は、
『親の子への不満』、『兄弟・姉妹への不満』、『金銭的不満』、『経済的不満』、『愛憎的不満』、『性的不満』、『身体的不満』、『家庭内暴力』、『優劣の嫉妬』などがある。


パターンBは、【環境的要因】であり、個人が属する国・世間・社会・文化など大きなものから、会社・学校・サークル・コミュニティ・友人関係などの小さいものに属している際に受ける様々な要因のことである。察しの良い君達には【環境的要因】と【家族的要因】は同じものではないかと、首をかしげる者もいるかもしれない。しかし、【環境的要因】と【家族的要因】は全くの別物である。

【家族的要因】:『生まれてから決して消すことができない』遺伝的・刷り込み的要因。
【環境的要因】:『意識次第で絶つことが可能』な要因である。

という差がある。家庭外である外の環境は、思想・文化・宗教などが大きく異なり、経済活動の観点から役割も千差万別多種多様多岐にわたる。それに伴い、武力・権力の差から身分や資産が生まれ、格差となり、優越感や劣等感が生まれ、いじめや犯罪が起きるようになる。よって、多種多様な軋轢から最大の殺人動機(前提条件)を生み出す要因となっている。

また、このパターンBで起こる殺人動機(前提条件)は、
『社会の不満』、『経済的不満』、『思想的不満』、『文化的不満』、『差別的不満』、『身体的不満』、『知識的不満』、『家柄的不満』、『ポーズ的不満』、『パワーハラスメント』、『セクシャルハラスメント』『ジェンダー的不満』、『劣等感的不満』、『独占的不満』、『名誉的不満』、『消費的不満』など他者と自己の差から来るものが多くなっている。


パターンCは、【手段的要因】であり、『目的を果たすために必要な殺人』である。
大きなものでは、侵略・防衛のための戦争、犯罪者を取り締まるための死刑。小さなものでは、頼まれて殺す尊厳死、依頼による殺人および自殺幇助など、金銭・暴行・口封じのための殺人、恨み辛みの殺人、英雄的な名声を得るための殺人などがある。
『仕方なく殺す場合』と『恨みを晴らすために』に殺すでは、心境に差はあるが、『目的のために殺す』というベクトルでは同一のものである。

また、このパターンCで起こる殺人動機(前提条件)は、
『何かを守る』、『何かを成し遂げる』という向きが強く、『国のため』、『法律のため』、『会社のため』、『産業のため』、『仕事のため』、『生活のため』、『家族のため』、『恋人のため』、『自分のため』など、『何かのため殺す』場合が顕著である。


以上、3つが『世間に属する“人間”』であるために起こす殺人である。
そして、残り2つのパターンが『世間の理解から外れた“人間”』が起こす殺人要因である。

※各パターンの序列、位相関係は結論3の図を参照とする。

ここで話を分かり易くするために、概念の補足をしておく。

◆概念の補足
・“人”=恒常性を持ち、思考する。生物学的に人と定義される存在。学名:ホモ・サピエンス。
・“人間”=世間に属する人。世間に認めら得ない限り“人間”として扱われず、偏見を受ける。
・“世間”=文化・法律・宗教など、『“人間”が作った常識』によって構成されたコミュニティ。
・【殺人を行うことで、“人間”は“世間”から外れる】←世間的に殺人が容認されていない禁忌から。
・【“世間”への帰還】を願い、自責の念に囚われた後悔の日々を送る。
・【既存の価値観の崩壊】→【新たな価値観の形成】=【シフト化】
・【シフト化した“人”】は、【前提条件(殺人動機)】が揃うことで、【反射的に殺人】を行う。

パターンDは、【目的的要因】であり、『目的そのものが殺人』である。
通常、人が人を殺す場合、何かしらの目的があって人を殺すと先に述べた。しかし、殺人を繰り返すうち、または一度の殺人でも自責の念が強すぎ、自我を保つことができなくなった場合、【既存の価値観】が崩壊を起こす。すると、自己を保全するために、自己の正当性を強調し、害意となる矛盾を否定すべく、【新たな価値観】が生じることがあり、これを【シフト化】と呼ぶ。この【新たな価値観】は殺人を行うことが、『正しい』、『当然』、『使命的』、『脅迫的』、『快楽的』、『不可欠』という思考から、日常行動の他の【選択肢】と同じように当然の如く【選択肢:殺人】を行うようになる。例に挙げるならば、『お腹が空いた→殺して奪う→またお腹空いた→殺して奪う』という【手段的要因】が慢性化し、良心の呵責と罪悪感の極大から【シフト化】を起こし、『殺さないと食べれない→殺す必要がある→殺せばいい→殺してから食べる→殺すために食べる』という『手段と目的の倒錯』が起き、『殺している状態が自然』になる。これは、もはや“世間”の定義では異常と呼ばれる行動である。しかし、本人は【新たな価値観】のため、それが異常でなく正常であると信じ、ごく普通の自然な行動として振舞う。もし、正常な思考を持っているならば、自我が崩壊してしまう状態も【異常であるが異常であるからこそ正常であり正常でいる】ことができる。このような状態に陥った場合、“正常”な場合の殺人では、『“世間”への帰属を願う』のに対して、『シフト化した“人”』は『新たな価値観』を基盤としたスタンドアローン(独立的な存在)となり、“世間”とは全く異なる独自の価値観と規則で行動を呈すため、『“世間”と“人間”の規則である法律や常識』が通用せず、縛ることもできない。簡潔にまとめるならば、

・【一般的殺人犯】:良心および罪悪感で葛藤しながら、【世間への帰還】を願う。
・【シフト化殺人犯】:殺人が通常の日常行動と同義。殺人を行っている意識がない。

※違反を繰り返し、常習になると罪悪感を持たないのと同義。

万一、【シフト化殺人犯】を検挙、拘束したとしても、司法判断では“異常”とされ罪を問うことが難しく、“治療”という贖罪を行ったとしても、【シフト化】にて【新たな価値観の形成】していることから再犯率は高く、効果はほぼ期待できない。つまり、【相手にするだけ厄介】という割に合わない存在である。

また、このパターンDで起こる殺人動機(前提条件)は、
【既存の価値観の崩壊】→【新たな価値観の形成】=【シフト化】が起これば、どのような条件でも当てはまる。【価値観の崩壊】が起こり易いのは、『自分を許せない 』または『自分を許したい』状況が特に強い殺人の後に起こることが多い。



パターンEは、【逃避的要因】であり、『解決できない状況から逃避するために自殺する』ことである。
通常、生物が自己の死を選ぶことは無い。『自分を餌にする昆虫』がいると考えるものもいるだろうが、あれは逃げ遅れたために結果として自分が餌になったに過ぎない。通常、生物は死なないように生きるという『恒常性』を持っている。しかし、どうしようもない状況に直面し、解決方法が全くない場合、逃避するために自殺する。もちろん、真の意味でどうしようもない状況など皆無に等しいが、過負荷による視野狭窄で理性が酩酊し、誤った解答として自殺を選ぶことが顕著である。または、それとは逆に今の崇高な自分を保ち、誰からも不可侵でありたいがために、敢えて人生を終わらせるという尊厳死的自殺もある。だが、どちらの自殺にしろ、“世間”からすれば全く理解できない人外の成せる行動であり、『恒常性』を保つ生物的な意味合いからも、もはやこの個体は異常な存在と言える。これは、当事者はそれが正常と思って疑わない=【既存の価値観の崩壊】→【新たな価値観の形成】=【シフト化】を起こしているからである。


このパターンEで起こる殺人動機(前提条件)は、
【既存の価値観の崩壊】→【新たな価値観の形成】=【シフト化】が起これば、どのような条件でも当てはまる。【価値観の崩壊】が起こり易いのは、『これ以上の苦痛から逃れたい 』または『崇高な自分を保つ』状況が特に強い殺人の後に起こることが多い。

また、パターンD・Eにおいて、特に注意すべきことは、【シフト化】による『反射的殺人』である。
当事者は、前提条件(殺人動機)が揃えば、当然の如く『反射的に殺人(自殺)』を行う。これは、殺人(自殺)が日常行動と同レベルであることに由来する。例を挙げるならば、『酸素を欲して呼吸する。空腹のため食事する。店に行くために歩く』と同程度の行動意識であり、“世間”に属する“人間”には理解できない場合が多々ある。さらに、【シフト化】を起こす原因となる【前提条件(殺人動機)】は個体ごとに異なり、別々の価値観を持つ。そのため、それぞれが異なる条件で【反射的殺人】を起こすので注意する必要がある。



以上が、結論2と結論3の補足および詳細である。


次に、結論4にて、『殺人を起こさせない方法』について述べる。


結論4:
『殺人を起こさせない』ためには、【自制の壁】を『突破させないこと』である。
また、『シフト化した者』に対しては、『前提条件(殺人動機)を満たさせないこと』が重要である。

『殺人を起こさせない方法』は、いかに【自制の壁】を突破させないかに尽きる。図に示した通りに【殺人動機(前提条件)】を希薄化させるため、対象を遠ざけ、趣味や夢、恋人、仲間、居場所などを得させることにより、『現状の平穏を壊したくない』という心境を作り出す方法。または、【自制の壁】を強化するために、罰則を強化したり、殺人者が生きられない“世間”の形成、銃やナイフなどの凶器の入手難易度を上げる、ネットや新聞での殺人方法の報道規制、殺人者の哀れな公開処刑の推進、殺人を起こすのが勿体無い社会の形成などにより殺人を起こしにくい心境を作り出す方法などを奨励すれば殺人が起き難くなる。また、【シフト化した“人”】であったとしても、【前提条件(殺人動機)】を満たさなければ、殺人を行うことはない。つまり、殺人を起こすよりも『他にしたいことがある』、『めんどくさい』、『するまでもない』、『しがたい』状況を作り出せば良いわけである。極論ではあるが、【シフト化】により形成した【新たな価値観】を崩壊させ、【正常な価値観】を植えつけることでも可能である。

一方、『殺人を起こさせたい』ならば、この図と逆のアプローチをすることで殺人を助長することも可能である。具体例を挙げるまでもないが、『姨捨山』、『自国防衛』、『賞金制度』など『殺人を正当化する状況』を作ってやれば、自然と殺人が増えるのは自明の理であり、洗脳やプロパガンダにより、故意に【シフト化】させ、『殺人マシーン』を生産することも可能である。


以上が、結論4の補足である。

そして、全ての結論をまとめたものが、次に述べる総評となる。

総論:
・四つの結論を踏まえることで、殺人をコントロールすることができる。
・今後はより効果的に『殺人をコントロールする条件』を明確にすることが必要。
・実際に起こった殺人から各要因を精査・分析し、条件の明文化を行う。


-------------------------------
以上が、私の研究テーマであり結論である。



――さて、好奇心旺盛な年頃の君達のことだ。疑問に思うことがたくさんあるだろう。


【さぁ、何か質問は無いか? 私の価値観において全てに答えよう】



そう言って、不敵な笑顔を浮かべながらに教室中を睥睨する白眼鏡。


「――ほぅ。誰もいないのか……。初対面だからと遠慮することはないぞ?
 『沈黙は金』と言うが、今はその時ではない。『聞くは一時の恥。聞かぬは一生の恥だ』。
 ……ほぅ、そこのショートヘア。何か言いたいそうだな」


「…………。
 ………………。
 …………………。
 …………………………。
 ……えっ!? 私!? いやっ、寝てないです!! ちゃんと話聞いてましたよ!
 そうですね。アレですよ。アレ。
 ……かなり難しい内容だったから全然さっぱりわからないですけど!
 いや、寝てたから分からないじゃなくって、だから寝てないですって!
 えっと……そのなんて言うか、アレですよね!?
 『殺人に至るメカニズムの探求』やってるって言うけど、
 人殺しは『世間から外れた存在』なんだから、
 私たちのような『世間に属した人間』が考えても無駄ですよね?
 それなんて、シリ/めつれつってカンジで。
 ……ってうわっ!? 仮説の全否定なんてする気ないですよ。。。
 寝ぼけたこと言ってすみません! ……いや、寝てないですけど。。。
 ちょっ、ホントですって! マジですよ!!
 そんな『誰か殺したことあります』ってカンジの眼で睨まないでくださいよっ!?」


『いやっ、マジで最初の授業から欠課は勘弁!』って、必死になって弁解するショートヘア。
『初対面でいい度胸だ』と不敵な笑顔を向ける白眼鏡。

どこにでもある初クラスの初授業の顔合わせ。
初回から、ちょっとハメを外した生徒が授業後呼び出されるのもよくある光景。



【殺人に至るメカニズム】(了)



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